サプリメントは、適量を毎日摂取することで効果を発揮します。しかし、効果を急ぐあまり過剰に摂取すると逆効果になり副作用が起こる可能性が高くなります。そうなってはサプリメントを摂る意味がなくなってしまいます。今回はサプリメントの危険についてお話したいと思います。
サプリメントの過剰摂取で起きる病気
ビタミンE
ビタミンEに関しては一日当たりの必要量を上回るサプリメント商品が多く注意が必要です。過剰摂 取により心臓に関する病気の死亡率が高まると言われています。
ビタミンC
過剰摂取により微量元素の銅の吸収を妨げたり、カルシウムと結びついて結石ができやすくなると言われています。
ビタミンA
体内でビタミンAとなるベータカロチンは、がん予防効果が強調されていましたが、過剰摂取により肺がんの発病リスクを高めることがわかっています。
ビタミンB2
過剰摂取によるうつ病を引き起こすというデータがあります。
ミネラル
現代人に不足している栄養素で、食事では積極的に摂取する方が良いです。しかしサプリメントによる摂り過ぎには注意が必要で、過剰摂取すると、肝機能障害、便秘、結石などを起こします。ミネラルは多すぎても少なすぎても体には良くないです。
ポリフェノール
フランス人に動脈硬化が少ないのは、赤ワインに含まれるポリフェノールのためという説があります。ポリフェノールの一種であるイソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンとして作用するため、更年期障害などに効果があるとされています。しかし、過剰摂取すると体内のホルモンバランスを破壊し、いわゆる内分泌かく乱を起こすというデータも多数発表されているので注意が必要です。お茶に含まれ、抗酸化作用、血液凝固抑制作用があるカテキンは摂りすぎると鉄の吸収を抑え、貧血を起こします。
アミノ酸
科学的に証明されているアミノ酸の効能は、疲労回復、免疫力アップ、肝機能サポートなどです。なのでアミノ酸自体に脂肪燃焼効果もダイエット効果ありません。ダイエットのためにはアミノ酸摂取と共に十分な有酸素運動をしなくては意味がありません。アミノ酸飲料は、糖分が多く含まれているため、過剰摂取によりカロリーオーバーになりやすいので注意が必要です。
このようにサプリメントの過剰摂取は危険です。三度の食事をしっかり摂ることが大事ですね。日常の食事でとりきれない栄養素だけをサプリメントで決まった量のみを摂るようにしましょう。