なぜ人は眠るのか?
脳と心身の疲れを取り除く事
すぐに思い浮かぶのが「脳と心身の疲れを取り除くこと」です。日々の仕事や学校、遊びなどでエネルギーを消耗すると疲労がたまります。睡眠で脳と体を休ませることによって、その疲れが解消されて元気に過ごせます。
ストレスを取り除く事
日々の社会生活では人の言動、環境やプレッシャーなどで知らず知らずのうちに、心が疲れ緊張しています。その精神的な疲れをリセットしてくれるのが睡眠です。眠るとスッキリとして嫌な事を忘れられるという方がいますが正にその効果があります。たくさんの情報が飛び交っている現代社会では、「今日起きた出来事を整理し、記憶に残す」ために眠りがとても重要です。学習した後はたっぷりと眠ることで記憶が保存されます。また、その大切に記憶した情報を翌朝からしっかりと活かすことができます。
ホルモンを分泌して再生する事
一番分かりやすいのが肌の再生や、子供の成長ですね。睡眠中には成長ホルモンやメラトニンなど多数のホルモンが分泌されています。
寝返りの3つの大切な役割とは?
①寝ている間に布団の中の温度や湿度を調節する ②血液の流れを良くする③睡眠のリズムをとるスイッチのような働き
レム睡眠とノンレム睡眠って?
レム睡眠とノンレム睡眠という言葉をよく耳にするかと思いますが、理解するのはなかなか難しいです。
レム睡眠・・・眼球が動き、脳波を見ると浅い睡眠の状態です。記憶の固定や整理をしている時間帯で夢を多く見ます。
ノンレム睡眠・・・脳波で見ると、ごく浅い睡眠から多少の刺激ではなかなか起きない深い睡眠まで4段階に分かれています。
睡眠はノンレム睡眠から始まって、レム睡眠が訪れます。この2つの睡眠がセットになって約90分、一晩に3~5回くらい繰り返されて目覚めを迎えます。寝返りをうつことで、ノンレム睡眠とレム睡眠の切り替えがスムーズに行われ、眠りの質が高まると言われています。
運動と睡眠の関係は?
人は体温が下がる時に眠気を感じます。そのため午後4~8時ごろのタイミングで体を動かすときちんと体が上昇するので、その後急激に体温が下がり眠くなります。逆に一日中ゴロゴロと布団の中で過ごすと、体温も上がらず眠りにつくタイミングが感じ取れません。毎日運動することは、なかなか難しいと思いますが適度な運動は大切なのです。
寝る前にしてはいけないこと
寝る前のアルコールやカフェイン
アルコールを摂取すると眠たくなるので、寝る前に飲むと心地よいと考えがちですが、アルコールが分解されると喉がかわいたりトイレに起きたりして眠りが浅くなったり途中で目が覚めたりするのでオススメできません。カフェインは覚醒作用がある為寝付きを悪くします。
タバコ
タバコに含まれるニコチンは、血圧を上昇させ心拍数を上げる働きがある為寝付きを悪くします。
メールやパソコン
パソコンや携帯の光を浴びることで睡眠物質のメラトニンの分泌を妨げます。
寝だめはできるのか?
基本的にはできません。たとえば平日の睡眠時間が7時間の人が、土日に12時間眠ったとすると、翌月曜日はなんだか体が重いということがあると思います。それは人間の体が寝だめに対応していないためです。ただ、平日にあまり睡眠がとれなかったので休日は2時間程度多く眠るということでしたら体も対応できます。上手に調節して日中の活動に支障が出ないようにしていきましょう。