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取手 体と痛みの関係

天気が悪くなると腰などの神経痛が痛むわけ。

昔から、天気が悪くなると神経痛が悪化するといわれています。逆にいうと、神経痛が痛むと天気が崩れるともいえるわけで、なぜそのような現象が起こるのでしょうか?

理由は、天気が悪くなるときの大気の状態にあります。天気がくずれるとき、低気圧が来て、気圧が低くなることが多いです。気圧が低くなるということは、四方八方から大気の圧力で押さえつけられている人のからだがその圧力から少し開放されるということになります。それにより、からだは少し膨張(ぼうちょう)します。すると、神経をはじめとするからだの内部も当然膨張するわけです。神経痛とは、神経が近くの骨、関節などの組織に圧迫されたり、当たって痛むことが多いので、その圧迫が激しくなるのです。だから、痛みが強くなります。

逆に天気のいいときは高気圧が来ていることが多く、大気の圧力は高くなり、からだの組織は圧縮されます。神経細胞も、周りの組織も圧縮されるので、神経が圧迫される度合いが小さくなり、痛みから解放されるのです。本当に悪い場所とはちがう場所が痛む(関連痛という)ことがある。心筋梗塞の痛みが胸だけではなく、肩や歯の痛みとして表れることがあることは前に紹介しました。

このように、本来悪い場所とは別な場所が痛むように感じる症状を『関連痛』といいます。

心筋梗塞以外では、右肩が痛むときは、胆道疾患(胆石の痛み)や肝臓がん

背中の左側が痛むときは、胃潰瘍、十二指腸潰瘍 腰痛は、泌尿器系疾患(腎臓や尿道など)、婦人科疾患(子宮内膜症、子宮・卵巣腫瘍など)、膵炎(すい臓)、肝炎、胆のう炎 などが関連痛として表れます。関連痛が起こる理由は、簡単に言えば、痛みの信号が伝わるときに、他の場所の痛みを感じる神経と混線してしまうためです。

特に理由が思い当たらないのに、 肩がこる、痛む、背中が痛む。お腹をこわしているわけではないのにお腹が痛い。いためていないはずなのに腰が痛む。このような症状があったら、要注意です。ひょっとしたら、他の臓器からのSOSのサインかもしれません。

歯痛・肩の痛みが心筋梗塞が原因のことがある。心筋梗塞というと、心臓に酸素や栄養を送る冠動脈が詰まって、その先の心臓の組織が死んでしまう病気のことです(ちなみに冠動脈が狭くなって血液が通りにくくなるのが狭心症です)。

この心筋梗塞、組織が壊死し始めると激痛が走るのですが、その痛みは胸にでるとは限らないのです。もちろん、多くの場合は胸を締めつけられるような激しい痛みが起こりますが、それ以外の場所が痛む場合があります。胸以外では、歯、肩、胃腸などが痛むため、症状が出ているにもかかわらず心筋梗塞と気付かないことがあるのです。

このように、本来悪い場所とはちがった場所が痛んでいるように感じる痛みを『関連痛』といいます。簡単に言えば、痛みが脳に届く途中で、他の痛みを感じる神経と混線してしまうのです。それ以外にも、心筋梗塞の前兆としては、歯に違和感を感じたり、肩がこったように感じることもあります。心筋梗塞は、ひとたび起これば一刻を争う病気なので、このような症状が出る場合があることを覚えておいても損はないのではないでしょうか。

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