特に急激な気圧変化が起きる時には、体調不良で日常生活に支障をきたす人も出てきます。天気と体調との間には昔から関連があるとされていて、「生気象学」という気象・気候と人間を含むあらゆる生物体との関係を研究する学問も存在しています。日本は四季の変化に富み、天気が目まぐるしく変化するので、天候の影響を受けやすいのです。
ではその気候変化からくる体調不良の解消法にはどのようなものがあるのか、探ってみましょう!!雨天など、天気が悪くなると酸素濃度が低下してしまう天気が悪くなったり台風が来たりする時には、低気圧が接近して大気圧が下がっています。すると上昇気流によって空気中の酸素濃度が薄くなるので、体は酸素不足で貧血と同じ状態になるそうです。
全身に十分な酸素が送れなくなった体は活動に必要なエネルギーを供給できなくなります。すると体は省エネモードになり、眠気を起こします。普段から低血圧や貧血の人は血流が乏しく、体は低酸素状態になっているので、これらの症状が強く出がちです。ひどくなると眠気だけでなく、息苦しさを感じる人もいるみたいです。
気圧が下がると副交感神経が刺激されて休息モードになってしまう低気圧が近づいて眠気が起こるのは、生理現象の1つともいえます。低気圧が近づく時は天気が悪く、外での活動が不向きです。これが狩猟や農耕の時代であれば、人は屋外では活動せずに、雨宿りして休んでいたはずでしょう。酸素が薄く、外が暗い状態では、体はリラックスをつかさどる副交感神経優位になって活動レベルが落ち、生理的に眠くなる。それは、太古の昔から人間に備わっている防衛機能の1つかもしれません。自律神経に乱れがあると眠気や不調を感じやすくなる自律神経には体を活発に働かせる交感神経と、リラックスさせて休ませる副交感神経の2つ。
日中は交感神経が優位なのだが、気圧が下がると副交感神経が優位になって眠気を始めとする不調が出やすくなります。さらに外部からの刺激で、体内ではヒスタミンという物質が過剰に分泌されることがあります。
自律神経失調状態にヒスタミンの過剰分泌が加わると、むくみや関節痛などの症状が立て続けに出てきます。
雨の日の体調不良や眠気を予防するには?
雨の日の不調の主な原因は自律神経の不調とヒスタミンの過剰分泌になります。
普段から自律神経の負担になる急激な気温の変化や寝不足を避けるようにしています。
背中や腰を温めることも、自律神経の調子を整えるのに効果的!!アレルギー体質の人はヒスタミンが分泌されやすいので、体調管理には十分注意してください。
また普段から有酸素運動を行っておくと、気圧が下がって低酸素状態になっても不調が起こりにくくなります。貧血気味の人は全身の酸素不足が常態化しているので、低気圧の影響をもろに受けて酸素不足の症状がひどくなることがあります。日頃からの貧血改善が大切です。
ストレスの多い人は雨の日の影響を受けやすい 低気圧の影響で副交感神経優位になって眠くなりがちな人には、普段からストレスが多く、交感神経がオーバーワークになっている人も多いでしょう。体が常に緊張状態なので、少しの刺激でも体は休息モードに入りたがります。雨や湿度も体にとってはストレスの1つ。
自分なりのストレス解消法を取り入れて、雨の日もスッキリ過ごしましょう。