、筋肉トレーニングについてお伝えしていきます。最初は、体幹から『本物の体づくり』では股関節や体幹部を中心に日常生活に即した機能的な筋肉をつけていきます。
体から前面の胸や腹筋、腕を鍛えれば一瞬、見た目はかっこよくなるかもしれません。しかし、この状態は前面の筋肉が働いていて、後面の筋肉は常に伸びている状態でバランスが崩れているのです。
そのため、猫背ぎみになり、腰痛や膝痛などを引き起こしかねません。
関節可動域を改善することで動きがスムーズになります。
トレーニングを行う際に、一つの筋肉に刺激を入れて肥大させるようなことを目的とするのではなく、連動させて「使える筋肉」を養っていくことが大事です。
日常生活やスポーツを行うときに、一つの筋肉を頼りに行うことは極めて少ないはずです。例えば、物を自分の体の前で持ち上げる時も、上腕の筋肉だけが働くということはありません。人間の体の仕組みの一つに、腕が前に出ると、それを安定させるために体幹部の一部である腹筋郡が働きます。要するに、腕が前に出ると、肚(はら)が入るのです。このように、体は常に連動するのです。
自分の体が「今、どこにあるのか」を正確に認知する能力を高めることもトレーニングの目的の一つです。例えば、鏡の前で目をつぶって両方の腕を横に肩の高さまで上げてみてください。目を開けた時に、正確に肩の高さにない方は、身体認知感覚に多少のずれがあります。自分の動かしているイメージと、実際の動きに差があるのです。
認知感覚が低いと、膝の位置とか、股関節の位置も正確につかむことができません。故に、動きにロスが多く、疲れやすいだけでなく、痛みの原因にもつながります。
我々が提供するパーソナルトレーニングは、自然と身体認知感覚を高めるように工夫を凝らしてあります。
『本物の体づくり』のトレーニング内容を考えるうえで、大事な要素があります。
それは、モビリティー(動き)とスタビリティー(関節安定性)とフレキシビリティー(柔軟性)を同時に高めることです。
モビリティーとスタビリティーとフレキシビリティーのどれに偏ってもよい結果は生まれません。それを見極めるのは、個人ではなかなか難しいもの。とかく、自己流で行うトレーニングはどれかに偏ることが多く、障害を発生させることすら多々あります。