梅雨時期になると体のあちこちに不具合を感じるという人がとても多いです
体調を崩しやすいのは梅雨のせいだから仕方がない、と諦めの声も聞かれますが、今後を考えると今からでも体調を整えるように心がける必要があります。
なぜかというと、梅雨の時期に体調を崩しやすい人は、梅雨が明けて本格的な夏到来となった時にいわゆる「夏バテ」や冷房による体の冷え、筋肉のコリを招きやすい状態にあるためです。必ず全員が夏バテを実感するとは言い切れませんが、身体には何かしらの不調のサインが出てしまうケースが多いのです。
梅雨時期に多い全身的な症状にうんざり
梅雨時期に多くみられる体調不良は、全身的症状です。複数の症状に見舞われている人は毎日うんざりしてしまい、だんだんと自分の健康状態に自信が持てなくなるため、気持ちも沈みがちになることがあります。
曇り空や雨からの影響に加えて、体調不良が続くことによるストレスも要因となってしまうことがあるのです。
■どのような不調が多いのでしょうか?
•頭重感や頭痛
•ふわふわ、ふらふらするといっためまい
•肩こりの悪化
•関節の痛み(古傷の痛みなど)
•気分の落ち込みやイライラ
•倦怠感、体が重い
•食欲がない、食事後の胃もたれ、下痢をしやすいなどの胃腸症状
•眠りが浅い、眠っても疲れが取れない感じがする
梅雨時期の体調不良はなぜ起こる?
梅雨時期は、湿度や気温、気圧などが不安定になりやすいです。じめじめ汗ばむような湿気を感じる日もあれば、日差しが強くて肌が焼けるような暑さの日もあり、気温が上がらず涼しげな雨の日もあります。湿度・気温・気圧の変化に対して、体の働きが損なわれてしまうのです。
内臓機能をはじめ、発汗での体温調整、血圧、呼吸、心身の緊張状態に関わる「自律神経」のバランスを乱してしまうと、上記のような全身的な症状を感じるようになります。
外の明るさも関係する?
ギラギラ照りつける日差しはつらいですが太陽の光には体にとって大切な働きがあるのです
ギラギラ照りつける日差しはつらいですが太陽の光には体にとって大切な働きがあるのです
快眠が得られないなど睡眠の問題や気分がスッキリしないというときは、日照条件も影響している可能性があります。曇りや雨の日は晴れの日に比べて暗いですよね。
睡眠をつかさどるホルモンにはメラトニンという物質があり、メラトニンの正常な分泌には、セロトニンという精神の安定性に大切なホルモンが必要になります。 セロトニン分泌は朝、昼間と太陽の光刺激を受けることが大切とされていますが、曇りや雨が連日続くとセロトニン分泌低下をきたすかもしれません。するとメラトニン分泌にも影響してしまい、情緒不安定と睡眠障害といった不調を感じるようになる可能性が高まります。
■こまめにストレッチ
日頃、全くストレッチを行っていないという人も、コリを感じた時だけストレッチを行っている、という人も1日のうちでこまめに筋肉を伸ばしてみましょう。緊張が緩む機会を多くつくることで、リラックス状態をなるべく維持できるようにしていきます。
■歩き回る機会を増やす
お天気が悪い、蒸し暑いといった不快な日が多いと、外出が控えめになったり、体を動かすことにも消極的になりがちです。通勤の際に駅の階段を上り下りしたり、休日にショッピングモールなどで、お尻の筋肉を意識して歩いてみるなど、歩く機会をつくってみましょう。
■食前毎に白湯を飲む
水を沸騰させた後、ぬるくなるまで冷ました「白湯」で胃腸の調子を整えつつ冷え予防をしましょう。胃腸の働きを改善させその周囲の筋緊張が緩和されると、体が楽に感じるようになります。
■休息時間は多めにとる
梅雨時期の気候変化の影響を受けるということは、体は疲れやすい状態にあります。この時期は、時間が許す限り休息時間に充てるという意識を持っても良いと思います。入眠しにくいと感じたら、目を閉じて横になっているだけでもリラックス状態を促すことができます。